太古の人の暮らしをのぞいてみよう

TEL.0238-52-2585

〒992-0302 山形県東置賜郡高畠町大字安久津2117
e-mail:122@town.takahata.yamagata.jp
info@ukitamu.pupu.jp

企画展示
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企画展示室   
 企画展示室では4月2日(火)から6月9日(日)までと12月7日(土)から3月30日(日)まではテーマ展「山形県内の指定文化財-考古資料-」として常設展と時代は一部重なりますが概ね古墳時代から中世の県内の出土品を展示します。
 令和6年度の特別テーマ展は
「遊佐町の考古学Ⅰ-旧石器・縄文時代-旧石器・縄文時代」を開催します。旧石器時代では後期旧石器時代前半期の懐ノ内F遺跡の出土品を中心に、縄文時代では国指定史跡小山崎遺跡、県指定史跡吹浦遺跡、町指定史跡神矢田遺跡の出土品を中心に縄文時代に大陸から渡来したといわれている三崎山遺跡から発見された青銅刀と特異な出土例で著名な杉沢A遺跡の土偶のレプリカ等を展示します。
 令和6年度の第32回企画展は9月14日(土)日から12月1日(日)まで
「遺跡の中のカミ・ホトケ」を開催します。これまでに山形県内で調査された遺跡から、祭祀に関連する遺構・遺物の展示を行い山形県における古代から近世までの人々とカミ・ホトケとの関りについて考えます。
 1月から3月には山形県県民文化芸術振興課博物館・文化財活用室が主催する県が所有する指定文化財の資料公開が企画展示室の一隅で開催されます。

山形県指定有形文化財
「生石2遺跡出土弥生土器」資料公開
                   令和7年1月18日(土)~令和7年3月16(日)
 山形県内において、それまで弥生時代前期の土器がセットとして多量に出土した例は極めて少なく、生石2遺跡の調査成果は、弥生時代の研究に新たな進展をもたらすものでした。しかも、東北の弥生時代の開始時に西日本の弥生文化が直接的に波及しており、その動向を具体的に立証できる資料であったことから、平成 23 年 12月 27 日に、「生石2遺跡出土弥生土器」として、鉢形土器 27 点、高坏形土器4点、甕 A 形土器 18 点、
甕 B 形土器 14 点、壺形土器 10 点、蓋形土器5点の合計 78 点が県指定有形文化財に指定されました。
 生石2遺跡出土弥生土器は、現在、(公財)山形県埋蔵文化財センターと一部を山形県立博物館で保管しており、これまでも山形県立うきたむ風土記の丘考古資料館の企画展等において展示を行っています。今後も、機会を捉えて公開を行っていきますので、是非御
覧ください。

                                         展示コーナー全景



                     生石2遺跡遺跡概要

                        生石2遺跡の位置と調査区の位置

                     弥生土器の発見

            生石2遺跡の弥生土器の構成と県指定





                             高坏形土器と鉢形土器

                                  蓋形土器

                                   鉢形土器


                           甕A形土器

                                  甕A形土器

                                  甕B形土器

                  甕B形土器

                       壺形土器

                                   壺形土器

                                   炭化米

                              土器についた籾痕
            解説パンフレットはこちらから



テーマ展

「古墳時代から中世の考古資料」展

                令和6年12月7日(土)~令和7年3月30日(日)


エントランス

古墳時代の暮らし

高畠町にある古墳時代後期の南原遺跡や寝鹿遺跡から出土した土師器の甕と甑を展示し、住居に備え付けられていたカマドの様子を復元画で紹介し、当時の食生活の様子を紹介しています。

古墳時代前期の山形市の梅野木前1 遺跡で発掘された、家と畑と水田からなる村の様子を遺構配置図と復元画で示し、後期の南原遺跡で発掘された竪穴住居や集落を図と写真で示しています。手前には古墳時代後期の土師器の鉢や壺、大甕を展示しています。
古墳時代後期に主として供え物用や食器に使われた須恵器の高坏や坏、土師器の高坏や坏、鉢を展示しています。

各地に拡がる須恵器生産

出羽国が設置され、陸奥国から置賜、最上が編入されると、それまでは置賜郡でしか行われていなかった須恵器生産が出羽国内全域に広がっていきます。須恵器生産技術は役所や寺で使われた瓦や陶硯の製作とも共通し、須恵器とともに、焼かれています。

高畠町には山形県内で最古の須恵器窯跡があります。高安窯跡から出土した須恵器と瓦、そして、この時期の須恵器の変遷が明らかとなった当館に隣接する安久津2 号墳唐出土した甕を展示しています。須器窯跡の時期毎の分布状況を地図で示し、須恵器生産が山形県内でどのように展開していったかを説明しています。

8 世紀後半の高畠町合津窯跡から出土した各種の須恵器を展示するとともに、7 世紀から9 世紀の山形県内の須器窯跡の時期毎の分布状況を地図で示し、須恵器生産が山形県内でどのように展開していったかを説明しています。
奈良時代から平安時代の主として食器に使われた土器の移り変わりと、木製の食器、庶民はそれをどのように使ったかたのかを示しています。

中世の人びとと信仰

中世にはいると武士が台頭し、各地に城館がつくられます。ここでは、置賜の城館跡の調査で出土した陶磁器や木製品、銭を展示しています。また、近世のはじめに茶陶の製作にかかる米沢市の戸長里窯跡から見つかった陶器も展示しています。

人々と信仰のコーナーでは経塚や板碑、近世に入ってからの一字一石経を展示しています。
はたおりの道具

平台ケース一1には、古墳時代の糸紡ぎや機織機の部品を展示しています。

まつりに使われた道具

平台ケース2には古墳時代の祭祀に使われた手づくね土器や木製の矢、石製模造品を展示しています